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本心の心の立場に立つことは、謙虚に謙虚になることです。
これが自分だという過去の姿を掴んでいては、
決して謙虚になれないのです。過去の善き姿を掴むだけで、
高慢になったり、エリート意識に陥ったりするものです。
また過去の悪しき姿を掴むだけで、卑下慢になったり投げやりな
自暴自棄の状態に陥り易いものです。謙虚になるということは、
マイナスを掴んで、心をマイナスで一杯にするということではないのです。
マイナス無限大の立場に立って、心を空っぽにして、
神さまの全徳の無限の無限の輝きの全てを、
素直に感受できる自分になることです。
謙虚になる為には先ず、自分のすべては、神さまから与えられたものばかり、
ということに気付くことです。傲慢さ(高慢と卑下慢)は、
神さまの恩愛を無視し・拒絶するところから生ずるのです。
すべてをプラスに、感謝一筋に受けてゆこうとすれば、謙虚に成れるのです。
素直になる為には先ず、自我の心(過去に積み重ねた業想念の心)を捨て去ることです。
過去の体験・経験に立脚して、自我の心を生きようとしていては、
決して素直には成れないのです。過去の一切を、
神さまにお返しすれば、自我の心を消し去ってもらえて、素直になれるのです。
すべてを神さまから、一瞬一瞬新たに、受け直すことが、本当の素直な生き方です。
マイナスに見える自他のどんな姿に対しても、
みんな自分の責任なのだと、心からお詫びすることによって、
下へ下へと自分の心の立場を移してゆくことができます。
心の立場を下へ移せば移すほど、謙虚になれて、
神さまの最高表現を感受し易くなるのです。自己弁解したり、
他に責任を帰するようでは、いつまでたっても、
謙虚な本心の自分には戻れないのです。