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「思い」の方は、空に浮かぶ雲のような働きの
姿ですよね。地上に執着する、
過去に執着してそこから湧きあがるような
働きで出てくるのが、空に浮かぶ雲のような働きなんですね。
雲にも大きく分けて二つの種類があるのね
「白い雲と黒い雲」「薄雲と厚い雲」というような
感じですけどね。思いがたくさん出てくるほど黒雲に
変化するんですよね。ちょっとだけの思いのある間は
まだいいんです、白雲というのは、
そこに光がちょっと射し込んでるわけですね。
だからプラスの状態があるんですけど、
でも光と比べたら、いくら白雲といっても
大したことないですね、光のほうがはるかに上なんですね。
「光の世界」というのは透明感があるわけでしょう、
どこまでも遠くが見えますよね、
奥深くが見えるんですね、無限に視野が広がるんですけど。
「思い」というのは雲のような状態で視野が狭くなりますね。
感謝の心を起こしているときは、いつも大きく全体を
見通せるような感じになるのね、
そしてまた奥深く深い深いところまで心が届くんですよね。
でも、思いの心は、やっぱり目の前しか見えない、それも浅くなってしまう。
だから、感謝の心で掴める幸せと、
思いの心で掴む幸せというのは、
もう本当に天地ほどの開きがある。
無限かゼロかというぐらいね。やはり、
幸せになるためには、感謝の心をしっかりと
起こし続けないといけないですね。